AttilaTaroの日記

その日聴いた音楽などの記録

和田誠展に行く

f:id:attilataro:20211123181920j:plain

初台のオペラシティアートギャラリーに和田誠展を見に行った。和田誠丸谷才一村上春樹の装丁で何度も目にしていたものの、デザイナー、作家としての和田さんにはあまり触れたことがなかったので、その仕事の集大成がまとまっているということで楽しみにしていた。

到着してみると入場口には長蛇の列があり、ここまで混むのかと少し驚き。展示スペースは大きく2つに分かれており、特に入口すぐの展示場は和田さんの人生の流れと共に作品を俯瞰できる空間となっていて非常に頭に入りやすかった。和田さんの絵はのんびりしているイメージだが、美大時代の作品や似顔絵なんかみると結構写実的だったりスタイリッシュに描いてる作品もあったりして面白い。文春の表紙もパッと見て和田さんの絵とは思わないようなものもある。和田さんは20代いっぱいはデザイン会社に勤めていて、そこからフリーとして活動しているのだけれど、フリーに転身してから仕事の奔放ぶりに驚く。絵本を作ったりアニメを作ったり、作曲したりとマルチな活動をしていたのだ。絵から勝手にイメージしていた穏やかな人物像とは裏腹に、かなりエネルギッシュな人だったのだろう。

会場は写真撮影OK。

f:id:attilataro:20211123182741j:plain

↑『ねじ式』のパロディ、上手い

 

f:id:attilataro:20211123182832j:plain

手塚治虫主催の漫画雑誌『COM』の表紙が和田さん。宮谷一彦が描いている時代だ。

 

あと奥様が平野レミだったとは知らなかった。

 

人が多く疲れたのでギャラリー近くのコーヒー屋に入ったら祝日なのにお客さんが一人もおらず、ずっと讃美歌みたいな歌が流れていて怖かった。お爺さんのマスターが一人でやってたが、壁に若い頃の写真が掛けてあって複雑な気分になった。