順不同です。
1. SANO EX MACHINA - Osaka Emoviolence Generation
原初的かつ激重な音を叩きつける大阪出身エモバイオレンスバンドのフルアルバム。Orchid感のある焦燥感あるギターとがむしゃらなドラム、ボーカルが織りなす、難しいことを考えずひたすら暴れられる最先端かつトラディショナルな激情スタイル。ライブまた観たい。
2. Snag - Death Doula
ウィスコンシン出身の3人組激情。疾走しつつ繊細なリフも引き出す楽器陣がすごい。これ以上音をクリアにすると今風になりすぎるというラインを跨がず、ぎりぎりショボく聞こえる音像を保っているのも良かった。ベースのフレーズがちょこちょこうまい。
3. Gulch/Sunami - Split
ベイエリアのHCの雄が激突。Gulchは圧倒的に単純な力を見せつけるという目的のために、頭をフル回転して最適な曲展開とかを死ぬほど考えまくってるように聞こえる。近年のHCで最も爆発力のあったバンドだった。Sunamiは結構オールドスクールなモッシュHCという感じだが心地よい荒々しさを提供してくれる。どちらにも共通するのは単純に聞こえるのにすごく作り込まれているという点。かっこいい。Gulchは解散してしまいました。
4. Seeyouspacecowboy… - The Romance of Affliction
メタルコア的な音楽性で前作などは作られていたが、今作ではちゃんとサビがある曲もあって、キャッチーな部分がよく出ていると思う(歌みんなうまい)。なんか2000年代のメタルコアとかスクリーモみたいなことをやっているのに、価値観とか雰囲気ですごく新しく聞こえるバンド。
5. Kaonashi - Dear Lemon House, You Ruined Me: Senior Year
12月に知って駆け込みでベストに入った。カオティックハードコアと言われており複雑な展開と甲高いボーカルのシャウトはそんな感じだが、TDEPとかと違って結構リフとかがメタルっぽくてそこが気に入った。ジェントを通過した後のカオティックハードコアって感じがする。メンバーのオタクっぽい雰囲気も好き。Jesus Pieceと同じフィラデルフィア出身。
6. SANTAWORLDVIEW & DJ BULLSET - In the Neighborhood
横浜出身のラッパー。SANTAWORLDVIEWは今年3枚EPを出してシングルも出してという驚異的な作曲数だったが、その中でも個人的に一番と思ったのがこちら。ラップのスタイルはずっとぶれていないけど曲の雰囲気が多岐にわたっているのがすごい。ゴリゴリのトラップでもラップできるし浮遊感ある曲も似合うし、がっつり歌っても良いという感じ。最先端。
7. Leon Fanourakis - SHISHIMAI
同じく横浜出身のラッパー。かなり英語的な発声なのもあるけれど、アルバムの作りがかなりメジャー的だなと思った。曲の雰囲気がバラエティ豊かだがきちんと一つ一つクオリティ高く、尺を長めにしている感じ。前回の凶暴な雰囲気も好きだけどこっちも良い。ライブ観たい。
8. YammieZimmer - TEMPLATE
上記二人のトラックメーカーをやっているヤミージマーによるアルバムで、ゲストラッパーが多数参加。これは今年云々というより、人生で最も聞いたかも。彼独特のミッドテンポで妖しい雰囲気の曲が大好き。Henny Kや大神のラップもすごかった。ものすごく売れてほしい。
9. Ralph - 24oz
またまた横浜出身のラッパー。前のアルバムはあまり好きでなかったけど今回はバチバチだった。SEEDAが客演した曲もかっこよかったし全編通じて彼独特の暗めだけど力の強いラップが聞けて最高だった。夜のアルバム。
10. Shurkn Pap - NEW ERA
姫路のラッパー。ゴリゴリのトラップの曲もありながらも、J-POPをサンプリングした歌ものの曲で見せるスタイリッシュなメロディが最高だった。Jinmenusagiが客演してる曲も歌詞がすごい。ここまで歌でかっこいいと思わせるラッパーはいない気がする。
<まとめ>
今年は激情を聞きつつも、日本語ラップにハマってた。個人的にはSATORUを知れたのがよかったし、そこから6ix9ineも聞くようになって、好みがどんどんバカになってる気がする。
あとARKHAM、Lil Jもどハマりして年末はほぼそれしか聞いてなかった。
というわけで、今年のベストソングは上記のアルバムのどれからでもなく、ARKHAMのこちらの曲。
来年もよろしくお願いいたします。